MUKU-DATA  天井:目透かし天井に竿縁  床柱:槐(えんじゅ)

大工さんの現場へ打合せに行ってきました。
比較的大きめのお宅ですが、ひと部屋だけ真壁和室、
目透かしに竿、槐の床柱がたっていました。
既製品建具の内法は2mで、どうしても洋室から見た際の建具を中心に考えてしまうので
和室の内法も2mになってしまう。
2mに長押を回すと、どうも5尺8寸や6尺の内法を過去見慣れてきたせいか、
その高さには違和感を感じてしまう。
じゃぁ自分ならどうするか?
何かの形で和室だけ分断するといいのかもしれないが(離れ的な位置に配置するなど)
要望がLDKに隣接となれば、その接する壁のテイストを変え視覚的に分断させ
内法が低くなることを目立たせなくするか・・?
なかなか難しく悩みどころでもある。
いっそ、長押はやめて床柱も軽やかなものにして洋間と調和がとれた草の和室
って結局一般的な事になってしまいそうな気もする・・・
竿縁を入れる際、座して天井を見た場合、竿を真っ直ぐに入れてあると
錯覚で少し天井が下がったように見えてしまうので
竿の中心部分は両際より少し盛り気味に取り付けてあるのが通常。
今回はこれで五分盛っているらしい。
昔はこれ、完全に盛っているよねってパッと見、わかるほど盛り上がった天井も見たりしたが、
個人的には盛って張っている方が、キリっとした感じで好き。
真壁和室の天井といえば、目透かし、目透かしに竿縁、竿縁イナゴと定番だったが
めっきり見なくなったので逆に新鮮に感じたりする。

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